モーツァルト『レクイエム』

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モーツァルトの『レクイエム』を歌います。

高津市民合唱団第24回定期演奏会

2016年6月19日(日)19時開演
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:岩本達明

ソプラノ:藤崎美苗
アルト:布施奈緒子
テノール:望月哲也
バス:松平敬

オーケストラ:横浜シンフォニエッタ
合唱:高津市民合唱団

『現代音楽は怖くない』

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『現代音楽は怖くない』諸井誠著

この本は、「現代音楽が怖かった」私が現代音楽を中心に演奏活動するようになった原点となる本です。おそらく読んだのは中学生の頃。

この本は、しばらく手元になかったのですが、たまたま立ち寄った古書店で見つけたので、久々に読んでみました。

「現代音楽」と言っても、この本に出てくる作曲家はR.シュトラウス、ドビュッシーに始まり、最も新しいのがウェーベルン、メシアン、「現代」というよりは「近代」止まりのラインナップ。でも、この辺りの作曲家の作品の面白さが分かれば、その延長線上で現代音楽の面白さも理解できるようになります。

当時は、言及されている作品の音源を見つけるのも困難で、多くの作品は文章からその響きを想像するしかなかったのですが、私にはとても有意義な指南書となりました。

ちなみにこの本に続く指南書となったのがグリフィスの『現代音楽』、松平頼則『近代和声学』でした。コンサートや音源で現代音楽に触れることが困難だった中高生時代(主な情報源はFM)には、これらの本からの情報はとても貴重でした。

中学校で現代音楽ワークショップ

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低音デュオとして、下関の名陵中学校で現代音楽ワークショップを行いました。

まずデモンストレーションとしてケージの『アリア』を演奏、記譜法を簡単に解説した上で、生徒の皆さんに実際に図形楽譜を作成してもらいました。
初めはためらいがあったものの、描いた線が実際の音に変わる面白さが分かってくると、次々と斬新な発想が生まれてきました。
幾つかのグループに分かれて作成してもらった楽譜を2つ組み合わせ、二人で同時演奏することで二重奏を完成させました。独立して作った楽譜を同時演奏する発想は、当然ながらケージの手法を流用したものです。

楽譜をホワイトボードに張り出し、楽譜を見ながら完成したものを試演すると、楽譜と音楽の関係の面白さ(ある時は予想通り、またある時は予測不可能)に自然と歓声があがり、音楽づくりの面白さを体感してもらうことができました。

音楽室から見た下関の風景

音楽室から見た下関の風景

一柳慧『ベルリン連詩』

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今週は、一柳慧さんのオーケストラの大作、交響曲《ベルリン連詩》でソリストを務めます。
ずっとテノールのために書かれていたと思っていた(初演もテノール歌手が歌っています)このパート、声域が極限まで広く、練習に苦労しましたが、その成果を遂にお披露目する時がやってきました。

私は出演しませんが、一柳氏本人がソリストを務める新作のピアノ協奏曲も、図形楽譜を用い、内部奏法を多用したソロ・パートということで、こちらも興味津々です。

一柳慧の音楽
2016年5月25日[水]19:00 東京オペラシティ・コンサートホール

指揮:秋山和慶
東京都交響楽団

ピアノ:一柳 慧 *
ソプラノ:天羽明惠 **
バリトン:松平 敬 **
一柳 慧:ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム(2001)
一柳 慧:ピアノ協奏曲第6番《禅 ─ ZEN》(2016)*[世界初演]
一柳 慧:交響曲《ベルリン連詩》(1988)**

リンク:主催者サイト

ここで、楽譜の一部が(低い解像度ですが)見られます。画像下部に、尋常でない跳躍を繰り返すバリトン・パートもあります。

[動画] 武満、ストラヴィンスキー、ヴァレーズ

昨年末のリサイタルより、さらに動画をアップしました。

武満徹『三月のうた』

私が編曲した二重唱版による演奏です。

ストラヴィンスキー『巨大な黒き眠りが』
ヴァレーズ『巨大な黒き眠りが』

ヴェルレーヌの同一の詩に付曲した歌曲の聞き比べです。両者とも、それぞれの作風を確立する前の作品という共通点に着目して比較してみても興味深いでしょう。

[動画] 山根明季子『水玉コレクションNo.02』


昨年末のリサイタルより動画をアップしました。

山根明季子さんの『水玉コレクションNO.02』です。
共演は中川俊郎さん、ピアノとトイピアノの音色を絶妙にミックスしています。

歌詞は全編パ行のみですべてファルセットで歌う指示がありますが、皆さんにはどのような音の水玉模様が見えるでしょうか?

シュトックハウゼン:シュピラール

5年前の演奏です。
この作品は短波ラジオで受信した内容を、+-などの特殊なスコアに従って演奏者が変容していく作品です。

携帯電話やWiFiの電波が飛び交う現代に微弱な短波ラジオを受信するのは極めて困難なので、共演の有馬純寿さんに短波ラジオをシミュレートするMaxパッチを作成してもらいました。事前に録音しておいた大量の短波放送をランダムに再生し、こちらが「周波数」を操作すると本物のラジオのようにリング変調がかかりだんだんノイズに変化していく絶妙な仕掛けが施されています。

西村朗『猫町』再演

詩と音楽表詩と音楽ウラ

昨年12月に初演した猫町を前橋にて再演します。
今回の共演者は渋川ナタリさん(ピアノ)と、群馬おきりこみ合唱団の皆さんです。初演とまた違った作品像をお見せできるかと思います。
お近くにお住いの方はぜひご来場ください。

第44回朔太郎忌「詩から音楽へ」

2016年5月14日(土)14時開演
ベイシア文化ホール小ホール

西村朗:『猫町』、『青猫』の五つの詩
西田直嗣:連歌『蛇苺』、混声合唱組曲『返信物語』

シンポジウム『詩から音楽へ』
パネリスト:西村朗、西田直嗣、三浦雅士

日本食研のCMで歌っています

作曲者はいません。スタジオで映像を見ながら、なんちゃってオペラ・アリア風に即興で歌いました。

低音デュオ公演終演

昨日の低音デュオ公演、お陰様で無事に終了しました。
好評だった川上統、徳永崇両氏の新作や、低音デュオ版の初演となった杉山洋一作品は、これからの大切なレパートリーとして育っていくと思います。

さて、演奏会の曲目について幾つかの補足情報を。

アンコールは以下の2曲でした。

ベラ・バルトーク:カノン
Béla Bartók: Kánon

フリードリヒ・K・ヴァネック:空飛ぶカエル(詞:ヴィルヘルム・ブンシュ)
Friedrich K. Wanek: Der fliegende Frosch (Wilhelm Bunsch)

バルトークの作品は『児童と女声のための合唱曲集』からの作品です。この曲集からの何曲かは、すでに低音デュオのレパートリーとなっています。

ヴァネックの奇妙な作品に関して、ユーモラスな歌詞を紹介しておきます。


空飛ぶカエル

どうにかして木の上によじ登った時
鳥になったような気がしたが、
それは間違いだと分かった


イラスト付きのドイツ語の原詩はこちらをご覧ください。

本編で演奏したヒンデミットの『8つのカノン』は、『音楽愛好家のための器楽、声楽曲集』という作品に含まれる作品ですが、歌詞の著作権が残存している第7曲を除くすべての楽譜をこちらからダウンロードすることができます。

楽譜をご覧になるとすぐ分かるように、カノンになっている2声と、4声部による伴奏声部のために作曲されています。楽器編成は自由で、伴奏声部を省略して2声だけで演奏することも可能です。

低音デュオの次回公演は6月24日、ROGOBAにて予定されています。