2008年1月アーカイブ

ARIES(1977/1980) for trumpet and electronic music
   トランペット:Markus Stockhausen
   電子音楽制作:Karlheinz Stockhausen

IN FREUNDSCHAFT(1977) for trumpet in E-flat with forth-attachment
   トランペット:Markus Stockhausen

HALT(1978) for trumpet and double-bass
   トランペット:Markus Stockhausen
   コントラバス:Niek de Groot

PIETÀ(1990/91) for flugelhorn and soprano
   トランペット:Markus Stockhausen
   ソプラノ:Annette Meriweather

録音:1995年


このアルバムは、以前EMIから「Markus Stockhausen plays Karlheinz Stockhausen」というタイトルで発売されていたものと同一音源である。

LITANEI 97(1997) for choir and conductor
   演奏:南ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
   指揮:Rupert Huber

   録音:2000年

KURZWELLEN(1968) for 6 players
   演奏:
   エレクトロニウム、短波ラジオ:Harald Bojé
   タムタム、短波ラジオ:Alfred Alings, Rolf Gehlhaar
   ヴィオラ、短波ラジオ:Johannes Fritsch
   ピアノ、短波ラジオ:Aloys Kontarsky
   電子フィルター、ポテンショメーター:Karlheinz Stockhausen

   録音:1968年(世界初演のライヴ録音)

LITANEI 97は「7つの日より」(1968)の中のテキスト「LITANEI」に、1997年に新たに音楽を付けたもの。
各合唱団員のグリッサンドが複雑に絡み合う様子が非情に印象的。
同年の1968年に作曲された「短波」の同年の世界初演のライヴ録音も併録されている。

関連録音:
CD14:7つの日より
CD13:「短波」スタジオ録音

3x REFRAIN 2000(2000)
   for
   piano with 3 wood blocks,
   sampler-celesta with 3 antique symbals,
   vibraphon with 3 cowbells and glockenspiel,
   sound projectionist

演奏:
ピアノ他:Benjamin Kobler
サンプラー・チェレスタ他:Antonio Pérez Abellán
ヴィブラフォン他:Andreas Boettger
解説、サウンドプロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:2000年


初期の名作「ルフラン」(1959)を、3つの確定されたヴァージョンとして楽譜に固定した作品。
3つの演奏の間にシュトックハウゼン自身による解説が入る。
英語盤、ドイツ語盤の2種類が発売されている。

LUZIFERs ZORN(1987)
   for bass, actor, a synthesizer player, tape, sound projectionist
   バス:Nicholas Isherwood
   俳優:Alain Louafi
   シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán

DIE 7 LIEDER DER TAGE(1986) for voice and synthesizer
   声:Kathinka Pasveer
   シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán

DIE 7 LIEDER DER TAGE(1986) for flute and synthesizer
   フルート:Kathinka Pasveer
   シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán

DER KINDER-FÄNGER(1986)
   for alto flute with piccolo, 2 synthesizer players,
   percussionist, tape, sound projectionist

   フルート:Kathinka Pasveer
   シンセサイザー:Antonio Pérez Abellán, Benjamin Kobler
   打楽器:Antonio Pérez Abellán, Karlheinz Stockhausen

サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:2001年

DER KINDER-FÄNGERは「月曜日」の第3幕からの派生作品。
声も発するなど様々な奏法を駆使する目まぐるしいフルート・パート、頻繁に挿入される様々な具体音、軽妙なシンセや打楽器の音色などが見事に融合した驚愕の作品。

EUROPA-GRUSS(1992/2002) for winds and synthesizers
   演奏:Stockhausen-Ensemble
   サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

STOP und START(2001) for 6 instrumental group
   演奏:Stockhausen-Ensemble
   指揮:Karlheinz Stockhausen

TOW COUPLES(1992/99) Electronic and Concrete Music
   女の声:Kathinka Pasveer
   男の声、電子音楽制作:Karlheinz Stockhausen
   シンセサイザー:Simon Stockhausen

Electronic and Concrete music for KOMET(1994/99)
   女の声(多重録音):Kathinka Pasveer
   電子音楽制作:Karlheinz Stockhausen
   シンセサイザー:Simon Stockhausen

LICHT-RUF(1995) for trumpet, basset-horn, trombone or other instruments
   シンセサイザー:Simon Stockhausen
   リアリゼーション:Karlheinz Stockhausen

録音:2002年


EUROPA-GRUSSはシュトックハウゼン流ファンファーレとでも表現できる輝きに満ちた響きを持つ作品。
STOP und STARTは60年代の作品「STOP」の不確定な部分を確定されたスコアに固定した作品。
TOW COUPLESKOMETのための電子音楽は、「金曜日」の電子音楽の派生作品。
LICHT-RUFは演奏会の休憩の合図などの用途を想定して作られたごく短い作品。

関連録音:
CD4「ストップ」(1973年録音)
CD48「金曜日」のカップル
CD49「金曜日」の電子音楽
CD57「コメット(ピアノ曲XVII)」
CD79「コメット」Andereas Boettgerによる版
CD82「コメット」Stuart Gerberによる版

10 Scenes of FRIDAY from LIGHT

2枚組

DIENSTAG aus LICHT

2枚組

OKTOPHONIE electronic music of TUESDAY from LIGHT

SYNTHI-FOU (or PIANO PIECE XV) for a synthesizer player and electronic music
DIENSTAGS-ABSCHIED (TUESDAY FAREWELL) for a synthesizer player,
choir and electronic music - Sounds of SYNTHI-FOU with Simon Stockhausen

2枚組

EINGANG und FORMEL(1978) for trumpet
   トランペット:Markus Stockhausen
   録音:1992年

EXAMEN(1979)
   for tenor, trumpet, basset-horn, piano,
   soprano, bass, 2 speaker-mimes

   トランペット:Markus Stockhausen
   バセットホルン:Suzanne Stephens
   ピアノ:Majella Stockhausen
   ソプラノ:Annette Meriweather
   バス:Nicholas Isherwood
   マイム:Elizabeth Clarke, Alain Louafi
   録音:1990年

DRACHENKAMPF(1980/87)
   for trumpet, trombone, synthesizer player, percussionist
   トランペット:Markus Stockhausen
   トロンボーン:Michael Svoboda
   シンセサイザー:Simon Stockhausen
   打楽器:Andreas Boettger
   録音:1993年

OBERLIPPENTANZ(1983) for piccolo trumpet
   ピッコロ・トランペット:Markus Stockhausen
   録音:1993年

PIETÀ - Solo(1990) for flugelhorn and electronic music
   フリューゲルホルン:Markus Stockhausen
PIETÀ - Duo(1990) for flugelhorn, soprano and electronic music
   フリューゲルホルン:Markus Stockhausen
   ソプラノ:Annette Meriweather
   録音:1993年

・IN FREUNDSCHAFT for trombone
・SIGNALS to INVASION for trombone and electronic music
・KINNTANZ for euphonium, percussionist, synthesizer player

SOLO(1966) for a melody instrument with feedback(2種類の演奏)
  演奏:
   フルート版:Dietmar Wiesner
   シンセ版:Simon Stockhausen

SPIRAL(1968) for a soloist(オーボエ版)
   オーボエ、声、ディジュリドゥ:Cathy Milliken

録音:1995年

このアルバムでは、60年代の不確定なスコアによるソリストのための作品の1990年代の新しいリアリゼーションの録音がまとめられている。
SOLOは旋律楽器奏者の演奏する音に複雑なディレイ処理を行うことにより、一人の奏者による緊密なポリフォニーを作り出そうとする作品だが、その複雑なディレイ処理を行うために、初演時にはソリスト以外に4人のアシスタントを必要としたなど、その演奏に際しては大きな技術的な問題が立ちはだかっている。
この2種類の録音でも、リアルタイムでディレイ処理を行うのでなく、録音されたソリストのパートをシーケンサーやサンプラーを使ってテープ上で処理を行うことでスコアの要求を実現している。つまり、このヴァージョンをライヴで演奏するためには、あらかじめ録音されたテープと一緒にソリストが演奏する、という妥協した方法を取らざるを得なかったのだが、その後コンピュータ上(Max/MSP)でディレイ処理を行うことで、ライヴでも気軽に演奏できるようになった。
技術的な問題はさておき、ディレイを使った即興演奏にありがちな、ただ音を重ねて塗りつぶすような音響にしてしまう世界とは対極の、緻密なポリフォニーが大きく印象に残る。シンセ版では次々と音色を変化しながら演奏するためこのポリフォニーの効果はより効果的となる。
ちなみに、一人の旋律楽器奏者によるポリフォニーというアイデアは、1970年代以降の数多くの作品で、電子機材を使わずに幅広い音域の素早い交替(=ホケトゥス)を駆使することで実現され、新しい領域が発展させられることになる。

SPIRALは短波ラジオで受信した音響を、ソリストが模倣、変形していく作品であるが、このCDでのキャシー・ミリケンの演奏では、彼女の通常演奏するオーボエだけでなく、状況に応じて声やディジュリドゥも使用され、ディレイ、ハーモナイザーなどのエフェクターによる処理も行うことにより、音色に多彩さがもたらされるが、それが散漫さに陥ることなく彼女独特の柔らかい音色感で統一され、時にユーモアすら感じさせる。
演奏素材の変形の様子が手に取るように聴取できる演奏のクリアーさも大きな特徴である。

関連録音:
CD46:シュピラール(声のためのヴァージョン、完全版)
CD15:シュピラール(シンセのための版、2種)

SPIRAL(1968) for a soloist with short-wave receiver
   声:Michael Vetter
   録音:1995年

一人の奏者が短波ラジオの音を模倣し、変形させてゆくこの作品は作曲者自身によりこれまでも何度か録音されているが、それらはすべてスコアの一部分のみの演奏であった(一定の基準で抜粋演奏が可能とスコアに指示されている)。この作品の作曲直後から演奏に深く関わっているミヒャエル・フェッターによる今回の録音は、初めてスコア全体が演奏された画期的なもので、約135分というCD2枚分の長大なヴァージョンに仕上がった。
任意の楽器で演奏可能であるが、ミヒャエル・フェッターは(ごくわずかな例外を除き)声だけでこの長大なヴァージョンを歌い切っている。短波ラジオの雑多なサウンドをホーミーを始めとするありとあらゆる唱法で模倣し、変形させていくのだが、それが2時間以上続いていく様は変態的且つ驚愕の連続であり、そのエネルギーには唖然とする他ない。

ミヒャエル・フェッターの書き込みの入ったスコア全体もブックレットに掲載されていて、ほぼすべてのイベントごとにトラックが割り振られているので(各CD共99トラックに区切られている!)、これを見ながら、彼がどのようにリアリゼーションをしていったのかを詳細に追って行く事も出来る。

関連録音:
・シュピラール(シンセ版) CD15
・シュピラール(オーボエ版) CD45

HYMNEN(Dritte Region)(1969)
   Electronic Music with Orchestra

演奏:
ギュルツニッヒ管弦楽団(ケルン歌劇場管弦楽団)
指揮:Karlheinz Stockhausen
サウンド・プロジェクション:Markus Stockhausen

録音:1994年(ゲネプロ、演奏会本番のライヴ録音からの編集)

4つの部分からなる電子音楽の大作「ヒュムネン」の「第3地域」の部分にオーケストラによる注釈をつけた版。
付録として、「ロシアン・ブリッジ」(オーケストラと指揮者による約10分にわたる即興部分)の別ミックス及び別テイクも収録されている。

関連録音:
CD10「ヒュムネン」電子音楽のみの版、ソリスト付きの版

PAARE vom FREITAG with soprano, bass, electronic instruments

関連録音:
CD49:「金曜日」のサウンド・シーンを伴う電子音楽
CD50:「光の金曜日」(全曲)

ELECTRONIC MUSIC with SOUND SCENES of FRIDAY from LIGHT

2枚組

関連録音:
CD50「光の金曜日」(全曲)
CD48「金曜日」のカップル

DONNERSTAG aus LICHT

4枚組

UNSICHTBARE CHÖRE for choir a cappella

LAUB und REGEN(1974) for clarinet and viola
TIERKREIS(1975/81) for clarinet and piano
LIBRA(1977) for bass clarinet and electronic music
IN FREUNDSCHAFT(1977) for basset-horn
TANZE LUZEFA!(1978) for basset-horn
BIJOU(1978/82) for alto flute, bass clarinet and tape
MONDEVA(1978) for tenor and basset-horn
MISSION und HIMMELFAHRT(1978) for trumpet and basset-horn
Xi(1986) for basset-horn
WOCHENKREIS(1986/88)
   for basset-horn and electr. keyboard instruments
EVAs SPIEGEL(1984) for basset-horn
SUSANI(1984) for basset-horn
YPSILON(1989) for basset-horn
SUKAT(1989) for basset-horn and alto flute
FREIA(1991) for basset-horn

クラリネット、バス・クラリネット、バセットホルン:Suzanne Stephens
ヴィオラ:Joachim Krist
ピアノ:Majella Stockhausen (TIERKREIS)
アルト・フルート、フルート:Kathinka Pasveer (BIJOU, SUKAT)
テノール:Julian Pike (MONDEVA)
トランペット:Markus Stockhausen (MISSION und HIMMELFAHRT)
シンセサイザー:Simon Stockhausen (WOCHENKREIS)

録音:1982年(TIERKREIS)、1989年(Xi, EVAs SPIEGEL, SUSANI)
   1992年(MISSION und HIMMELFAHRT)
   1993年(LIBRA, BIJOU, MONDEVA,WOCHENKREIS, SUKAT)
   1994年(LAUB und REGEN, IN FREUNDSCHAFT, TANZE LUZEFA!, YPSILON, FREIA)

クラリネット奏者Suzanne Stephensとシュトックハウゼンの緊密なコラボレーションによって生み出された3枚組の作品集。楽器の持つ様々な可能性が試みられているが、特に微分音による疑似グリッサンドのみで全曲が構成されるXiが素晴らしい。

ARIES for trumpet and electronic music (Markus Stockhausen)
PIANO PIECE XIII - LUCIFER'S DREAM as piano solo (Majella Stockhausen)

SAMSTAG aus LICHT

4枚組

OBERLIPPENTANZ(1983)
   for piccolo trumpet, euphonium, 4 horns, 2 percussionists
   ピッコロ・トランペット:Markus Stockhausen
   ユーフォニウム:Michael Svoboda
   ホルン:Gernot Scheibe, Gaby Webster, Ralph Warné, Marcie McGaughey
   打楽器:Robyn Schulkowsky, Mircea Ardeanu
   録音:1985年

AVE(1984/85) for basset-horn and alto flute
   バセットホルン:Suzanne Stephens
   アルト・フルート:Kathinka Pasveer
   録音:1989年

TIERKREIS Trio-Version(1975/83)
   for clarinet, flute and piccolo flute, trumpet and piano
   クラリネット:Suzanne Stephens
   フルート、ピッコロ:Kathinka Pasveer
   トランペット、ピアノ:Markus Stockhausen
   録音:1991年

このアルバムはシュトックハウゼンの長年のコラボレーターであるマルクス・シュトックハウゼン、カティンカ・パスヴェーア、スザンヌ・スティーヴンスの3人に焦点を当てた様々な編成による作品がまとめられている。

「上唇の踊りOBERLIPPENTANZ」は「光の土曜日」の第3場面「ルツィファーの踊り」のピッコロ・トランペットが活躍する部分を抜粋し若干のアレンジを加えた作品。
高音域での跳躍音程が頻出する素早いテンポのフレーズは、古今のトランペット作品の中でも随一のテクニックとスタミナを必要とするが、マルクス・シュトックハウゼンがいとも易々と演奏してしまう様は驚きだ。
後半は器楽伴奏なしのピッコロ・トランペットのみによるカデンツァになるが、ステージの床に仰向けになって最高音域を吹き続ける場所でクライマックスを迎える。

「AVE」は「光の月曜日」第3幕の前半部分をバセット・ホルンとアルト・フルートの二重奏用にアレンジした作品で、メルヘン的で優美な二人の動きを伴って演奏される。
バセット・ホルン、アルト・フルートという官能的な音色の組み合わせによって、微分音を多用した走句や、気息音などのノイズ的音響の絶妙な組み合わせの美しさは、長大な「光」の中でも上位に属するレヴェルで、オペラのオリジナル版での合唱やシンセサイザーなどのパートが割愛されている分、この2つの楽器の美しい絡み合いの肌触りに、より親密に触れることができる。
この作品をバセット・ホルンまたはアルト・フルートのソロ作品として演奏できるようにさらに再構成した「スザーニ」「スザーニのエコー」「エーファの鏡」といった派生作品も作られている。

様々な編成による版の存在する「十二宮 TIERKREIS」のシュトックハウゼン自身によるこのトリオ版は、シュトックハウゼンの3人のコラボレーターでの演奏を想定して作成されたが、それぞれのメロディーの音色、テンポ、音域など様々な側面におけるヴァリエーションの豊かさのお陰で、原曲のシンプルな12のメロディーを飽きることなく一気に楽しむことができる。
器楽アンサンブルによる版ではこのヴァージョンがもっとも完成度が高いといえるであろう。

関連録音:
CD34:「光の土曜日」全曲
CD36:「光の月曜日」全曲
CD43:「上唇の踊り」(ピッコロ・トランペット・ソロ版)
CD44:「下顎の踊り」
CD57:「舌先の踊り」
CD28:「舌先の踊り」(ピッコロ・ソロ版)、スザーニのエコー
CD59:「右眉毛の踊り」
CD79:「鼻翼の踊り」
CD24:TIERKREIS(オルゴール版)
CD32:TIERKREIS(クラリネットとピアノによる版)、スザーニ、エーファの鏡
CD77:TIERKREIS(テノールとシンセサイザーによる版)

MONTAG aus LICHT

5枚組

GEBURTSFEST choir music with sound scenes

GEBURTS-ARIEN for 3 sopranos, 3 tenors / choir / children's voices / modern orchestra
MÄDCHENPROZESSION for girls' choir a cappella and piano
MADCHENPROZESSION for girls' choir, piano / choir / modern orchestra, sound scenes

Haydn - Trumpet Concerto with cadenzas by Stockhausen (Markus Stockhausen)
Mozart - Flute Concerto in G with cadenzas by Stockhausen (Kathinka Pasveer)
Mozart - Clarinet Concerto with cadenzas by Stockhausen (Suzanne Stephens)

2枚組

Am Himmel wandre ich . . .(1972)
   American Indian songs for 2 voices

演奏:
メゾ・ソプラノ:Helga Hamm-Albrecht
テノール:Karl O. Barkey

アメリカ・インディアンの12の詩に曲を付けたもの。
一音のみ使用する第1曲から、12音すべてを使用する最終曲まで使用する音が1つずつ増えていく仕掛けになっている。
二人の歌手は歌いながら様々な演技を行うことも要求される。

YLEM(1972) for 19 players

演奏:
ロンドン・シンフォニエッタ
音楽監督:Karlheinz Stockhausen

録音:1973年


テキストで音楽の展開が指示された作品。ビッグ・バン、宇宙の膨張や収縮などが音楽的に表現されている。
2種類の演奏が収録されている。

INORI(1973-74)
   Adoration for 1 or 2 soloists and orchestra

演奏:
南西ドイツ放送交響楽団
指揮:Karlheinz Stockhausen

録音:1978年

ATMEN GIBT DAS LEBEN(1974/77) Choral Opera with orchestra (or tape)

演奏:北ドイツ放送合唱団
(テープ上のオーケストラ:北ドイツ放送交響楽団、録音1977年)
音楽監督:Karlheinz Stockhausen

録音:1979年

TIERKREIS(1975) for 12 music boxes
MUSIK IM BAUCH(1975) for six percussionists and music boxes

演奏:Les Percussions de Strasbourg
録音:1977年

TIERKREIS(十二宮)は12の星座を12のメロディーで表した作品で、もともとはオルゴール用に作曲された。12の星座の下に生まれた人々の性格の違いをメロディーの性格の違いで表そうと試みているが、星座ごとに異なる中心音(12音の半音階を星座ごとに上行する)、異なるテンポ(12のテンポの半音階が使用される)を持ち、さらにそれぞれのメロディーが異なる12音のセリーをもとに形成されている。その結果は一見親しみやすいものであるが、メロディーの構造を詳細に分析すると、シュトックハウゼンの高度な作曲技法をかいま見ることが出来る。
様々な声、楽器の組み合わせによる版が存在するが、ここではオリジナルのオルゴールによる演奏が収められている。

「おなかの音楽 MUSIK IM BAUCH」はこのTIERKREISのメロディーを使用した派生作品。
演奏者は3つのメロディーを選び、様々なテンポでこの3つのメロディーを同時に演奏するが、残響のあまり残らない打楽器の音で極めてゆっくりなテンポで演奏するため、メロディーの全体像をそこから聴き分けることは(不可能ではないが)容易ではない。しかし、一見点描的に聞こえる音響に隠れた、メロディーとしての連関を聴き取れるようになると、この作品の面白さを存分に味わうことができるようになるだろう。
作品の後半で、舞台中央に吊り下げられた「鳥人間」ミロンの人形(これはシュトックハウゼン本人の象徴でもある)の腹部から演奏者が3つのオルゴールを取り出し、演奏することによってこの3つのメロディーが本来のテンポで演奏され「種明かし」となる。
ちなみにこの作品のアイデアは、シュトックハウゼンと彼の娘の他愛もない親子の会話から着想された。

関連録音:
CD32:TIERKREIS(クラリネットとピアノによる版)
CD35:TIERKREIS(トランペット、フルート、クラリネットによる三重奏版)
CD77:TIERKREIS(テノールとシンセサイザーによる版)
CD26:SIRIUS(4人の演奏者と電子音楽による、TIERKREISの長大な派生作品)

HARLEKIN(1975) for clarinet
DER KLEINE HARLEKIN(1975) for clarinet

クラリネット:Suzanne Stephens
録音:1978年

「ハルレキン」はピエロ風の扮装をしたクラリネット奏者が、舞台中を軽やかにコミカルに動き回りながら超絶技巧的なパッセージを延々と吹き続ける45分あまりの超大作。作品全体が一種の螺線を描くように構成されているが、作品の細部においてもこれに対応した素早く駆け上がったり駆け降りたりする急速なアルペッジョの繰り返しが多く見られ、しばしばこうしたパッセージがくるくる回転しながら演奏するしぐさと組み合わせられる。
演奏者には、単に技巧的に演奏するだけでなく、むしろ演奏の大変さを感じさせないチャーミングな雰囲気、ユーモラスな演技力なども要求され(その前提としてこの長大なスコアを暗譜しなくてはならない)、「表現者」としての総合的な能力を必要とする作品といえる。

「小ハルレキン」はしばしば「ハルレキン」の抜粋版と誤解されることが多いが、もともと「ハルレキン」の一つのセクションとして構想されていた部分(実際の作品には含まれていない)を独立した作品として仕立てたものである。クラリネットを演奏しながら足踏みによるリズムを付け加えるところに特徴がある。

SIRIUS(1975-77)
   electronic music
   and trumpet, soprano, bass clarinet, bass

演奏:
トランペット;Markus Stockhausen
ソプラノ:Annette Meriweather
バス・クラリネット:Suzanne Stephens
バス:Boris Carmeli
音楽監督:Karlheinz Stockhausen

録音:1979年

関連録音:
・「シリウス」のための電子音楽CD76

IN FREUNDSCHAFT(1977) for clarinet
録音:1979年

TRAUM-FORMEL(1981) for basset-horn
録音:1983年

AMOUR(1976) for clarinet
録音:1980年

クラリネット、バセットホルン:Suzanne Stephens

このCDはシュトックハウゼンのクラリネット作品を長年演奏し続けているスザンヌ・スティーヴンスの演奏によるクラリネット作品集であり、特にこのアルバムではシュトックハウゼンのクラリネット作品の「スタンダード」とでもいうべき定番曲が収められている。

「友情に IN FREUNDSCHAFT」は今や管楽器のコンクールの課題曲に選ばれるほど演奏頻度の高い作品で、様々な独奏楽器のための版も作られているが、オリジナルはこのクラリネット版である。
高音域、中音域、低音域に分けられた3つの層による疑似対位法による作品であるが、音程、リズム、音価のすべての面で正反対の性格を持つ(しかし同一の素材を起源とする)高音域と低音域のメロディーが、中音域で同じ音で繰り返されるトリルを仲立ちとして、素材を少しずつ交替しながら中音域へと歩み寄っていく構成を持つ。

「夢のフォルメル TRAUM-FORMEL」は「土曜日」第1場「ルツィファーの夢」の基本構造となる5層のフォルメルを疑似対位法で演奏する作品であるが、「友情に」よりもはるかに頻繁な音域の跳躍を伴う至難なテクニックを演奏者に要求すると同時に、聴衆にもこの複雑な対位法を把握するための集中的な聴取を要求する。しかしながら、バセットホルンの官能的な音色の特性をうまく生かした作品で、単なる超絶技巧の作品とは一線を画している。

「AMOUR(愛)」はクラリネットのための5つの小品集で、それぞれの作品はシュトックハウゼンの始めの結婚相手のドリス、二回目の結婚相手マリー・バウアマイスター、そしてこの作品の初演者であり実質的に3番目の妻である(籍は入れていない)スザンヌ・スティーヴンスなど、彼の愛した女性たちに捧げられている。
このような作曲事情も反映して、「前衛音楽の旗手」として知られるシュトックハウゼンのイメージからは程遠いチャーミングな作品ばかりで構成される。
どの作品でもメロディーによる作曲の様々な側面が追求されているが、「蝶が遊んでいる」での素早い跳躍音程の連続や、「4つの星があなたの道しるべとなる」での4音のモチーフのミニマル音楽を思わせるゆっくりとした変容を伴う繰り返しなど、気楽な小品集に留まらない創意に満ちている。

関連録音:
CD29:「友情に」、「アムール」フルート版
CD32:「友情に」バセットホルン版
CD44:「友情に」トロンボーン版
CD60:「友情に」トランペット版
CD78:「友情に」、「アムール」サクソフォン版

IN FREUNDSCHAFT(1977) for flute
AMOUR(1976/81) for flute
SUSANIs ECHO(1985) for alto flute
Xi(1986) for flute
ZUNGENSPITZENTANZ(1983) for piccolo flute
FLAUTINA(1989) for flute with piccolo flute and alto flute

録音:1989年

KATHINKAs GESANG(1983) for flute and electronic music

録音:1985年

PICCOLO(1977) for piccolo flute
YPSILON(1989) for flute

録音:1991年

フルート:Kathinka Pasveer

2枚組

HYMNEN(1966-67) Electronic and Concrete Music

HYMNEN Electronic and Concrete Music with Soloists
   演奏:
   ピアノ:Aloys Kontarsky
   タムタム:Alfred Alings, Rolf Gehlhaar
   電子ヴィオラ:Johannes G. Fritsch
   エレクトロニウム:Harald Bojé
   フィルター、ポテンショメーター:Karlheinz Stockhausen
   録音:1969年


シュトックハウゼンの電子音楽作曲の1つの頂点を示す2時間に及ぶ大作。
電子音楽のみの版と、ソロイスツが音楽的注釈をつけるソロイスツ付版の2つのヴァージョンを収録。
4枚組。

関連録音:
CD47「ヒュムネン」オーケストラ付き版

PROZESSION(1967)
   for tam-tam, electrochord, electronium, piano, filters and potentiometers

タムタム:Christoph Caskel, Joachim Krist
エレクトロコード:Péter Eötvös
エレクトロニウム:Harald Bojé
ピアノ:Aloys Kontarsky
フィルター、ポテンショメーター:Karlheinz Stockhausen

録音:1971年

CEYLON(1970) for small ensemble

エレクトロニウム:Harald Bojé
打楽器、シンセサイザー:Péter Eötvös
変調されたピアノ:Aloys Kontarsky
タムタム:Joachim Krist
キャンディ・ドラム:Karlheinz Stockhausen

録音:1975年

PROZESSIONはシュトックハウゼンの作曲活動の一つの転機に当たる重要な作品である。1960年に完成した「カレ」以降、完全に固定されたスコアによる作曲から遠ざかり、演奏による多義性、不確定性を追求していたが、それらは基本的に、演奏者が予め自分の演奏用のスコアをリアライズするという形で行われていた。しかしこの作品では、タイトルの由来にもなった素材の変容の「プロセス」のみが作曲され、演奏者は一種の即興演奏のような形でこれをリアライズする。素材は、シュトックハウゼンの過去の作品の一部が記憶に基づき引用されたものであり、細部は演奏者に委ねられている。この素材をどのように変容していくかは、+や-などの特別な記号によって指定され、音域、強度、持続、素材の分割法のいくつか、または全てが変容される。続くイヴェントの素材はここで演奏された音楽イヴェント、または他の演奏者によるイヴェントから取られるので、シュトックハウゼンの過去の作品の引用が、フィードバックを含む様々な経路で全く新しい音楽へとどんどん変形されていくことになり、その集積が(低質な即興演奏にありがちな、まとまりのなさとは対極の)「作品」としての構造感を生み出すことになる。

このような、即興演奏のプロセスを+や-などの記号で記譜する作曲方法はこの作品を皮切りにKURZWELLEN、SPIRALなどでも踏襲されるが、彼と緊密で継続的なコラボレーションを行っている演奏者による演奏を前提として作曲され、口述による演奏指示も重要な要素になっていく。こうした方向性はテキストによる演奏指示のみによる「直観音楽」へ到達することになる。

CEYLONは2作目の直観音楽集「来たるべき時のために」の中の一曲。完全にテキストのみによる1作目の直観音楽集の「7つの日より」に対して、この曲集では五線紙による伝統的な記譜法を使った作品も含まれ、このCEYLONはそうした傾向のものの一つである。この作品ではキャンディ・ドラムで演奏されるリズムが2ページに渡って詳細に記譜されているが、アンサンブルでの具体的な演奏方法は明示されていない。
この録音では、このリズムを7回繰り返し、それに注釈をつける楽器の種類、テンポなどの演奏計画を予め決め、それに基づいて実際の演奏が行われた。
ガムラン音楽そのものにかなり近い音響と、シュトックハウゼンらしい電子音響が不可思議なバランス感覚で融合した無国籍なサウンドは、シュトックハウゼンの全作品の中でも際立って特異である。

関連録音:CD17.1「来たるべき時のために」

STIMMUNG(1968) for 6 vocalists

演奏:Collegium Vocale Köln
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen

録音:1969年、1982年

倍音唱法による音色変化に着目した作品。
同じ演奏者による時期の異なる2種類の演奏が収録されている。

CD13 短波

KURZWELLEN(1968) for 6 players

ピアノ:Aloys Kontarsky
エレクトロニウム:Harald Bojé
タムタム:Alfred Alings, Rolf Gehlhaar
電子ヴィオラ:Johannes G. Fritsch
フィルター、ポテンショメーター:Karlheinz Stockhausen

録音:1969年


この作品の前年に作曲されたPROZESSIONでは、シュトックハウゼンの過去の作品からの断片を素材として、+や-の記号による特殊な楽譜によって即興的にそれを変容させていく「プロセス」に目を向けた作品であったが、この作品ではその素材が各奏者が楽器とともに使用する短波ラジオで受信した音響に置き換わる。
短波ラジオは世界中から発信される具体音からノイズに至る多様な音響を含むが、この多様な音響が生演奏によって変容されることにより、具体音から抽象的な音響までの領域が様々なレベルで結び合わされる。

作曲家との緊密、かつ継続的なコラボレーションを経た、演奏の高い完成度も必聴である。

関連録音:
CD61「短波」世界初演ライヴ録音

AUS DEN SIEBEN TAGEN(1968)

RICHTIGE DAUERN(正しい持続)
UNBEGRENZT(無際限)
VERBINDUNG(結合)
TREFFPUNKT(合流点) - 2 versions
NACHTMUSIK(夜の音楽)
ABWÄRTS(下方へ) - 2 versions
AUFWÄRTS(上方へ)
INTENSITÄT(強度)
SETZ DIE SEGEL ZUR SONNE(太陽に向かって帆を上げよ)
KOMMUNION(聖体拝領)
ES(それ) - 2 versions
   演奏:
   Carlos R. Alsina, Jean-François Jenny-Clark, Jean-Pierre Drouet, Michel Portal,
   Vinko Globokar, Harald Bojé, Aloys Kontarsky, Johannes G. Fritsch,
   Alfred Alings, Rolf Gehlhaar, Karlheinz Stockhausen
   録音:1969年

GOLDSTAUB(金粉)
   演奏:
   Peter Eötvös, Herbert Henk, Michael Vetter, Karlheinz Stockhausen
   録音:1972年(シュトックハウゼン邸での演奏)

SPIRAL(1968) for a soloist(2種類の演奏)
   演奏:
   (第1ヴァージョン)Péter Eötvös
   (第2ヴァージョン)Harald Bojé

POLE(1970) for 2
   演奏:Péter Eötvös, Harald Bojé

録音:1971年

両作品とも短波ラジオで受信した音響から演奏イヴェントを決定し、+, -, =などによるこの時期におなじみの特殊な楽譜に基づいて変容させていく作品。当然ながら、演奏ごとに演奏結果は毎回異なるのでSPIRALでは二人の演奏者による異なるヴァージョンが併録されている。
両者ともエレクトロコード、エレクトロニウムといった現在のシンセサイザーに当たる電子楽器を使用し、時代の空気を感じさせるワイルドな電子音の響きが鮮烈な印象を与える。
今や大物指揮者になったエトヴェシュによる若き日の電子楽器の演奏も今となっては貴重な記録である。
この録音の前年の1970年、大阪万博のドイツ館において、シュトックハウゼンは彼の当時の共演者達とともに、ここに収められた作品も含む多くの自作を半年間に渡って毎日演奏し続けたが、ここで演奏している両演奏者はそのメンバーでもあり、シュトックハウゼンとの濃厚なコラボレーションの成果をここで確認することが出来る。

意外に見過ごされがちであるが、ラジオのサウンドと演奏されたサウンドの重なり合いに注意を向けて聴くことも、より深い作品理解に重要であろう。

関連録音:
CD45:シュピラール(オーボエによる演奏)
CD46:シュピラール(声による演奏、全曲演奏)

MANTRA(1970) for 2 pianists

ピアノ:Aloys Kontarsky, Alfons Kontarsky
録音: 1971年

「フォルメル技法」を用いたはじめての作品。
ピアノの音はリング変調され、ピアニストはアコースティック・シンバル、ウッド・ブロック、短波ラジオなどの補助楽器も使用する。

FÜR KOMMENDE ZEITEN(1968-1970)
VERKÜRZUNG(縮小)
WACH(目覚め)
ANHALT
VORAHNUNG
INNERHALB
WELLEN(波)

演奏:ヴァイマール直感音楽アンサンブル
  ピアノ、ハーモニウム:Michael von Hintzenstern
  チェロ:Matthias von Hintzenstern
  トランペット:Daniel Hoffman、シンセサイザー:Hans Tutschku
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
録音:2005年

この作品は「7つの日より」に続く2作目の直感音楽作品集です。

30年以上前に作曲した直感音楽を今録音してどのようになるのか興味津々でしたが、この曲集の残りも聞きたくなるような非常に美しい仕上がりでびっくりしました。
演奏は「ヴァイマール直感音楽アンサンブル」というピアノ(ハーモニウム)、トランペット、チェロ、シンセサイザーの4人の奏者で構成されたアンサンブルです。シュトックハウゼンとこのアンサンブルは常にコラボレーションをしている訳ではなくて、「細く長い」コンタクトが今回の録音につながったようですが、一聴してシュトックハウゼンの音、と分かる作曲者への共感の高い演奏で、上記のような一件音色が限定されているように感じられる編成での演奏とは思えないほどのサウンドのヴァリエーションの豊かさ、テクスチュアの豊富さに大いに驚きました。

数行のテキストのみが「楽譜」となっているのですが、実はその短いテキストの中に音楽の方向性が巧みに示唆されているので、演奏に際しては、いかにその作曲家の意図を汲み取り、クリシェに陥ることなく演奏していくか、ということが重要なポイントとなります。さらにアンサンブルの中ではお互いの演奏を注意深く聴き合って全体のバランスを保つことも重要ですが、当然この演奏ではそうした基礎的な(しかしハードルが高い)ことはクリアーしています。

心の深層に潜む何ものかを音像化したような内省的なサウンドが支配的ですが、細かい音色やテクスチュアの揺らぎを極めて優秀な録音のお陰で存分に楽しむことが出来ます。

ちなみに、意図的なのかどうか分かりませんけど各曲の演奏時間がどれも判を押したように10分前後に収まっています。

STERNKLANG(1971) Park Music for 5 Groups

演奏:
グループ I :
 Peter Britton, Tim Souster, Robin Thompson, Roger Smalley
グループ II:
 Annette Meriweather, Wolfgang König, Hans-Alderich Billig, Harald Bojé
グループ III:
 Helga Hamm-Albrecht, Wolfgang Fromme, Helmut Clemens, Peter Sommer
グループ IV:
 Stuart Jones, Hugh Davies, Graham Hearn, Michael Robinson
グループV:
 Markus Stockhausen, Suzanne Stephens, Atsuko Iwami, Michael Vetter
打楽器:Richard Bernas

録音:1975年

公演のような屋外の広い場所にできるだけ離れて配置された5群のアンサンブルによる作品。
STIMMUNGのように倍音列に基づく純正律の音程のみが使用されるが、単一の基音上の倍音列のみを使用したSTIMMUNGに対してこの作品では5つの基音が使用され、5つのグループ間でこれらの基音が重層的に使用される。また、STIMMUNGでは声楽アンサンブルの母音変化のみで倍音列のコントロールが行われていたが、この作品では声の倍音変化に加えてシンセサイザーのフィルター操作などによる器楽での倍音変化も加えられ、様々な側面でSTIMMUNGのアイデアを拡大した作品と見なすことが出来る。

演奏の素材として、星座の名前を倍音による音色変化のリズムパターンに置き換えたものや星座の配置自体を一種の図形楽譜のように読み替えたものなどが使用され、天空の星の輝きと倍音列の虹のようなきらめきが音楽的に結びつけられる。

関連録音:CD12 STIMMUNG

TRANS(1971) for orchestra

演奏(世界初演):
南西ドイツ放送交響楽団
指揮:Ernst Bour
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
録音:1971年(ライヴ録音)

演奏(スタジオ録音):
ザールラント放送管弦楽団
指揮:Hans Zender
サウンド・プロジェクション:Karlheinz Stockhausen
録音:1974年

世界初演のライヴ録音とスタジオ録音の2種類の演奏を収録。
特に観客の「ホットな」反応も生々しく収められた世界初演の模様は絶品。