とにかくゲンスブールの女装が「キモい」このアルバムですが、サウンドもユルユルの「キモい」仕上がりになってます。なんともチープで、ファンクになりそこねたデジタル・ビートと、「どーでもいい」ゲンスブールの鼻歌もどきのヴォーカルで埋め尽くされています。タイトル曲のLove on the BeatのBeatはフランス人にはBite(フランス語で「チ○○」)に聴こえるようで(実際、ビートではなくビトと言っているように聞こえます)、「チ○○でLove」ということで、あ〜あ、という感じです(汗)。他の曲の歌詞もそうしたノリで、「雌犬のハーレイ」というかつての恋人ブリジット・バルドーをパロディーにした曲などもあります。そしてアルバムを締めくくるのが、愛娘シャルロットとの禁断にして必殺のデュエット「レモン・インセスト」。ショパンの「別れの曲」に何ともエロティックな歌詞を付けたいかがわしい名作ですが、ゲンスブールはショパンの音楽の持つ退廃性とエロティシズムをその辺のピアニストよりもよほど理解しているなと、いつも感心してしまいます。
そういえば、巷では「エロカッコいい」という言葉が最近流行っていたようですが、ゲンスブールこそ、この言葉がもっとも相応しいミュージシャンではないでしょうか。









