Serge Gainsbourgの最近のブログ記事

lotb.jpgとにかくゲンスブールの女装が「キモい」このアルバムですが、サウンドもユルユルの「キモい」仕上がりになってます。なんともチープで、ファンクになりそこねたデジタル・ビートと、「どーでもいい」ゲンスブールの鼻歌もどきのヴォーカルで埋め尽くされています。タイトル曲のLove on the BeatのBeatはフランス人にはBite(フランス語で「チ○○」)に聴こえるようで(実際、ビートではなくビトと言っているように聞こえます)、「チ○○でLove」ということで、あ〜あ、という感じです(汗)。他の曲の歌詞もそうしたノリで、「雌犬のハーレイ」というかつての恋人ブリジット・バルドーをパロディーにした曲などもあります。そしてアルバムを締めくくるのが、愛娘シャルロットとの禁断にして必殺のデュエット「レモン・インセスト」。ショパンの「別れの曲」に何ともエロティックな歌詞を付けたいかがわしい名作ですが、ゲンスブールはショパンの音楽の持つ退廃性とエロティシズムをその辺のピアニストよりもよほど理解しているなと、いつも感心してしまいます。

そういえば、巷では「エロカッコいい」という言葉が最近流行っていたようですが、ゲンスブールこそ、この言葉がもっとも相応しいミュージシャンではないでしょうか。

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「セルジュ・ゲンスブール 1958-1969」「セルジュ・ゲンスブール 1970-1989」と題した2枚のDVDが発売されています。プロモーション・ヴィデオ、テレビ放送などのゲンスブールの映像をまとめたものですが、彼の全キャリアの映像がこれでもかとばかりに集められているボリュームは圧巻です。もちろん、ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン、シャルロットなどゲンスブールを語る上で欠かせない彼を取り巻く女性たちの映像も収められています。
若き日のおどおどした演奏風景から、晩年の不良中年風な風貌に至るまでの変貌を見るのも楽しいですが、カッコいいんだかカッコ悪いんだか判断しかねる彼の「ビミョー」な空気感には完全に脱帽です。
音楽だけでも十分刺激的ですが、彼の場合映像作品も合わせてみた方が圧倒的に面白いです。テキトーに立ち振る舞っているだけなんですけど、なぜかそこにものすごく魅かれるんですよね。

クラシックの名曲をポップスなどでカバーするのは最近の平原綾香の「ジュピター」など数多いですが、そのほとんどが「とりあえずやってみました」的なレベルに留まっています。
しかし、昨日の記事で紹介したアルバムにも入っている、ショパンの「別れの曲」をどうしようもないくらいにエロエロなデュエットに異化してしまったゲンスブール親子による「Lemon incest」(『魅少女・シャルロット』所収、iPodでこの曲を聴いているとあまりの壮絶さにマジで発狂しそうになります。。)や、パッヘルベルの有名な「カノン」をパンク風にアレンジし常人の考えもつかないイッちゃった歌詞をのせてしまった戸川純の「パンク蛹化の女」(『戸川純 TWIN VERY BEST COLLECTION』所収)など、原曲の作曲者が聴いたら腰を抜かしそうだけれども、見事なまでにオリジナルな世界を再構築してしまった例もたまにあります。ちなみに、ゲンスブールとショパンというとジェーン・バーキンとの有名な共作アルバム『ジェーン&セルジュ』にもプレリュードを見事なまでにゲンスブール色に染めてカバーした例がありますね。
全曲クラシックをカバーしたアルバムで、マル・ウォルドロンがヴィブラフォンとベースとのトリオでブラームス、ショパンなどの名曲を演奏したものがあって、どれも非常に退廃的な雰囲気になっていてかなり好内容だったのを思い出しましたが、家の中で行方不明になってしまいすぐに聴けません(泣)。

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「ゲンスブールを歌う女達」という邦題の付けられたこのアルバムは言ってみればコンピレーションものなのですけど、ゲンスブールの曲を彼にまつわる数々の美女が歌う、という企画を立てた時点で大当たりの内容が保証されています。このアルバムで歌っている女性の顔を集めたジャケットも素晴らしいですし、ブックレットを開くと、これらの女性のもっと大きな写真(カラーのものも半分ほど)がページをめくるごとに表れる仕掛けになってます。しかし、どの女性もことごとく溜息のでるような美人ばかりで(外見はもちろん、醸し出すオーラがすごいです。そして、選んでいる写真自体も美しいです)、こんな沢山の美女に自分の曲を歌ってもらうとは作曲家冥利に尽きるんじゃないかな、と勝手に想像してしまいます。
もちろん、肝心の音楽自体も悪いはずがありません。退廃的な美しさに満ち溢れたゲンスブール節満載の楽曲と、次々と表れる様々な女性の声で綴られるほとんどぴったり1時間のこのアルバムをまだ聴いていない方は、一度お試しあれ。

coverまず、このジャケットがなかなかセクシーで良いですね。スーパーモデルだから当たり前といえば、当たり前ですが。。。それで肝心な内容ですが、とても良いです。イタリア人ですけど、歌は全部フランス語、ギターの弾き語りに若干の楽器を加えたシンプルなバッキングもとても美しいです。声はハスキー系の低めの声で、耳元でささやくような歌い方がなんともエロいです。この毒々しいエロの感覚はゲンスブールに通じる物があるな、と思っていたら彼の曲も1曲歌ってます。そして、この声がぐっと前に出てくるミキシングも絶妙です。ということで、ゲンスブール好きな人ならきっと気に入る1枚だと思います。

ANNA

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coverアンナ・カリーナ主演、ゲンスブール音楽(脇役でちょこっと出演もしてます)によるこのミュージカル映画のDVD、今、店頭で手に入りにくいようなのですが、某所のツタヤで中古を発見しました。シュールでポップで色彩豊かな映像、カメラワーク、ファッションがとても印象的ですが、そこに重ね合わされるゲンスブールの音楽がとても素晴らしいです。ある時はグルーヴィーなロックンロール、またある時はキュートなフレンチ・ポップだったりしますが、次々と歌われるこれらのナンバーのどれもがとても切なく美しく、詞もとても素敵だったりします。
実はこの続けざまに表れる音楽をこの映画から取ってしまうと、15分くらいで完結できそうな非常にシンプルな(でも、とても粋な)ストーリーが残るだけなのですが、それが音楽とそこに組み合わされる映像の素晴らしさを浮かび上がらせる結果となってます。

それにしても、たまたま一枚の写真に写っていた女性に、名前も何も分からず一目惚れをして、ばかでかい広告を町中に貼るなどして必死に探すも、全然見つからない、でもその女性は自分が勤めている会社の新入社員で、いつもは大きな黒縁の眼鏡をかけているから気が付かない、という典型的な「灯台下暗し」の状況、彼女は彼女で彼が誰を探しているか知っているにも関わらず、それを黙っている、という「ありえね〜」な設定がそれ以上展開することなく(ラストだけちょこっと動きますが)ひたすら、お互いの心情を歌でつづっていくだけ、という構成素晴らしすぎです。

ただし、チャプターもなにもなしで単に映像を収めただけのこのパッケージの方法何とか改善して欲しい所です。

 

フランスが生んだ鬼才セルジュ・ゲンスブールによるレゲエ・アルバム。
スライ&ロビーを始めジャマイカのレゲエの名手たちによる完璧すぎるバックにゲンスブールがつぶやきのような歌のようななんともイカれたヴォーカルを繰り広げる極上の逸品です。

同じコンセプトによる前作 Aux armes et cætera と一緒に再発されたこのアルバムにはオリジナル・ヴァージョンに加え、ダブ・トラックやリミックスも加えた2枚組になっています。ジャケットも豪華な感じになっていてなかなかいいです。

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