2011年11月アーカイブ

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木曜日の低音デュオ・ライヴ、お陰さまで無事に終了しました。

ご来場の皆様、心より感謝申し上げます。


重量級の委嘱作3作に加えて、モンテヌス写本から5曲が演奏されましたが、その正体が演奏後に明かされました。作品を提供していただいた若手作曲家の皆さんに敬意を表し、以下にその作者をお知らせします。


Bichemeus: Summa Monténuss(モンテヌスの主)→山本哲也

Pineus Parallelius: Totus floreo(花咲き乱れ)→松平敬

Machaut/Liberpons d'ageous: 

   Phyton, le mervilleus serpent(不可思議の蛇フィトン)→橋本晋哉

作者不詳:Astra polorum(天上の星)→田口和行

Gouci Fosso-quivar: Volui obviam.→細木原豪紀


《Volui obviam.》がなぜか、大きな話題を呼びましたが、プログラムに掲載したものよりもより鮮明な「ファクシミリ画像」をこちらから見ることができます(禁断のあの3文字も確認可能。。)。


それぞれ、大変こったネタ、設定を考えてもらいましたが、各氏のツイッターなどでその解説を読むことができます(どなたかコメントなどでリンクをはってくださると助かります)。

私の担当曲の「設定」も、実は以下のように必要以上に考えていましたので、ご参考までに掲載しておきます。


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 《Totus Floreo》の作曲者はPineus Paralleliusであるとされている。しかし、この作曲家に関しては、その作風から12~13世紀頃に活躍したらしいこと、当時のヨーロッパ人としては異例なまでに東洋の音楽理論に精通していたこと以外、その生涯は謎に包まれている。


 モンテヌス写本の記述によると、この作品は、東洋からヨーロッパに伝わったとされるルイザワカ写本(現在は所在不明)に掲載され、当時のヨーロッパでちょっとしたブームになっていたらしい、ある東洋の民謡をもとに作曲されている。

 その民謡は、春、花が咲く情景を描いているとされるが、歌詞に記述された東洋文字が部分的にしか解明されていないため、その詳細は不明、そもそも「東洋」の具体的な国名に関してすら、いまだ明らかになっていない。その歌は、「東洋」で使用されていたと思しき独特な記譜法による楽譜が、ルイザワカ写本に掲載されていたようであるが、この写本が失われた現在、その記譜法に関して知るすべはない。《Totus Floreo》では、当時のヨーロッパの音楽家がその楽譜からネウマ譜への変換を試みた3通りのリアリゼーションが、聖歌のように順番に挿入されるが、最後に現れるリアリゼーションはParallelius自身によるものであり、おそらくこのリアリゼーションが本来のメロディーの形に近いと推察されている。このメロディーは定旋律として、わずかな変形を伴いながらテノール声部に表れる。


 歌詞は、当時のヨーロッパ人の演奏の便宜をはかり、当時よく知られていたと思われる《カルミナ・ブラーナ》(オルフの付曲が有名)からのラテン語のテキストが当てはめられている。

 一方、前述のParallelius自身のリアリゼーションに基づく部分では、彼自身が試みた、その東洋文字の解読作業の成果が表れている。当時のヨーロッパ人が演奏しやすいように、(Paralleliusが想定した)原詞の発音に近いラテン語、あるいはそれに類似した「ラテン語もどき」が楽譜に書き込まれている。彼が解読しきれなかった箇所は前述のカルミナ・ブラーナからの歌詞にある単語などが適宜割り振られているようだ。


 なお、楽譜には2本の曲線を組み合わせた不思議な記号が書き込まれているが、最近の研究で、これは演奏者のジェスチャーを指示しているらしいことが明らかとなった。これは当時の記譜法としては極めて異例であるが、Paralleliusの東洋音楽からの影響の反映、という見方が濃厚だ。


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ついでに楽譜もどうぞ。

画像をクリックすると全ページを収めたPDFが開きます。

なぜ、このような偽名になったかは、勘の良い方ならすぐおわかりかと思います。


totus floreo.jpgのサムネール画像

一番上の写真は、開演前のステージの様子、なぜか橋本さんがトロンボーンを持っていますが、モーツァルトの《レクイエム》の〈キリエ〉のフーガを必死で練習していました。。

9月のリサイタルで一段落着くはずだったのが、突如凄まじいスケジュールが襲いかかり、ここまで更新が滞ってしまいました。すみません。

近々の本番のご案内です。

来週24日には、テューバの橋本晋哉氏とのユニット、低音デュオのライヴがあります。

あまりにも力作ぞろいで、演奏者が根をあげそうになっている委嘱作3作、前回の松平頼暁氏への委嘱作の再演、昨年ボローニャで発見され、一部で話題になっているモンテヌス写本からの5作品など、盛り沢山な内容でお届けします。
残席僅かとなってきましたので、お早めにご予約を。

低音デュオ4th live 

11/24(木)19時開演 門仲天井ホール

松平頼暁: Rotation I (2010)
難波研: Silent moon (2011、委嘱初演)
山根明季子: Dots Collection No. 12 (2011、委嘱初演)
木下正道: 双子素数 (2011、委嘱初演)
低音デュオ編: 《モンテヌス写本》より
 「Astra polorum」「Volui obviam」「Summa Monténuss」
 「Totus floreo」「Phytons, le mervilleus serpent」

杉山洋一:チューバソロのため「ファンファーレ」(2011、初演)←追加決定!

出演:松平敬(声)、橋本晋哉(テューバ、セルパン)

入場料:2500円(ご予約)、3000円(当日)(もんてん会員はそれぞれ500円引き)
ご予約、お問い合わせ: teionduo@gmail.com

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時系列が逆になりますが、今週末19日、ショーロクラブの武満ソングばかりを演奏するコンサートに出演します。私の出番は2曲のみですが(うち1曲はCDに未収録の曲です)、ショーロクラブの皆さんはもちろん、他の歌手の皆さんもうっとりするような歌を聴かせてくれるはずです。

『武満徹ソングブック・コンサート』

日時 : 2011年11月19日 (土)
会場 : めぐろパーシモンホール・大ホール
開演時間 : 17:00 

【 出演 】
◇歌 アン・サリー / 沢 知恵 / おおたか静流 / おおはた雄一 / 松平 敬 / 松田美緒 / tamamix
◇演奏 ショーロクラブ ( 笹子重治 Guitar / 秋岡欧 Bandolim / 沢田穣治 Contrabass )

詳細は以下のリンクをご覧ください。

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

予約受付は終了しました。
こちらで生中継します。

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

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ご購入は以下まで:
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