2011年9月アーカイブ

昨日のリサイタル、お陰さまで多くのお客様を迎え、無事終了しました。

有馬純寿さんの力を借り、ほぼ全編にわたって10チャンネルのマルチチャンネルを駆使した作品をお届けしましたが、客席ではどのように聞こえていたのでしょう。

当日のリハの写真を早速送ってもらいましたので、いくつか紹介します(撮影:石塚潤一さま)。

ステージ上のテーブルの上にはMac2台と、様々な機材が。
作品によっては、コンピュータを操作しながらの演奏もこなさなくてはなりませんでした。
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こちらは、ルシエの《子守唄》、ダミーヘッドマイクをつけた助演者(まだ国立音大在学中ながら、すでに大作曲家の片鱗を感じさせる山本哲也くん)のまわりで無声音を即興的に演奏、彼の聞いている音の動きが、客席横のスピーカーから聴こえる仕掛けの作品です。
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こちらは森田泰之進氏の《うたかたながし》の中の1シーン。
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ステージの全景です。
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今回の演奏会の陰の主役、有馬純寿氏(エレクトロニクス)。この方には足を向けて眠れません。
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壁面に8チャンネルのスピーカーが組み込まれている杉並公会堂の音響システムの割には、開演ベルのメロディーのセンスがいまいちだと思っていたこともあり、今回、自作の開演ベル(作曲は本番日の前日)を使用しました。

当日、ご来場できなかった方々のために、以下にリンクをはっておきます。

シュトックハウゼンは、「録音」というメディアを自身の作品の理想的な姿を記録する重要なメディアと考えていて、自身の監修した録音をすべて自分の出版社、シュトックハウゼン出版(Stockhausen-Verlag)で管理していたことはよく知られています(1980年頃以前のドイツ・グラモフォンから出ていた音源もすべて買い取り、自身のレーベルから再発売しています)。

レーベルの都合によって廃盤にされたり、リリースのペースを決められたりすることなく、自由に発売することが可能となり、100枚近くのアルバムが常に入手可能という、作曲家本人、ファンの双方に理想的な環境があるにもかかわらず、シュトックハウゼンの作品のごく一部しか認知されていない理由は、その流通形態にあります。

基本的に出版社から直接通販する前提で販売されているので、一般の店舗にはほとんどこのレーベルのCDが置いてあることはありません。あったとしても、一枚6000円というボッタクリといわれても仕方のない値付けがされているのですが、これは、上記の事情で卸価格が存在しないことが原因で、シュトックハウゼン出版がぼろ儲けをしているわけではありません。

安く手に入れるために、直接通販しようとする場合は、メールで直接注文(10年ほど前まではファックスでした)、料金は国際送金で支払い、というスタイルになります。
中学生程度の英語力でオーダーのメールも出せるのですが、そこが第一のネック、そして決してお手軽とはいえない国際送金の書類書き(一度書き方を覚えればそれほど大変ではないですがでもやっぱり面倒)と割高な手数料(1件2500円)がかなり敷居の高い印象を与え、結局ほとんどの人にとってシュトックハウゼンのCDは遠い存在のまま、そして、一般の店舗で手に入りやすい、ビミョーな演奏のアルバムばかりが聴かれる、という作曲者にとっても聴き手にとっても不幸な状況が続いていました。

せめてクレジットカードで決済できれば、ということは私も以前から、関係者にずっと話をしていたのですが、それが実現する手応えはほとんどありませんでした。


しかし、突然朗報がやってきたのです!


ここはシュトックハウゼンのCDのオンライン・ショップ、アマゾンなどと同じ感覚で必要なものをカートに入れペイパル決済で購入できます。
全タイトル試聴可、というのも嬉しいのではないでしょうか。

似たようなサイトがあるよ、とおっしゃる方がいるかもしれません。しかし、そこのサイトは非公式なものなので、手数料もそれなりに取られて、お世辞にもお得とはいえないものでした。送金、オーダーなどの面倒なことを代行してもらえるくらいのメリットです。

しかし、このサイトはシュトックハウゼン出版の公式のショップですから、値段もほぼ定価で、一枚ものだと23ユーロ(約2400円)という価格が基本になっています。

ただし、日本からオーダーする人は注意してください。

このショップで購入したものは基本的に船便での発送となります。したがってオーダーから商品到着まで2ヶ月ほどかかるということになります。

ではエアメールで送って欲しい場合はどうすればよいか?
サイトの下部に出版社のメールアドレスがありますので(どこのメルアドでもおそらく同じ人から返信が来るでしょう)、ショップで購入後、メールでエアメールで送って欲しい旨伝える必要があります。すると先方からシュトックハウゼン出版のペイパルアカウントに◯◯ユーロ送金してください、というメールが届くので、そこに支払う、という段取りになります。

ちょっと面倒なのですが、これは結局、ショップは使わずにはじめからメールで注文(エアメールで支払いたい旨も伝えておく)すれば話が早い、ということになります。

従って、以前の方式から送金方法のみ変わった、ということになりますが、この違いこそがもっとも重要です。

そして、もうひとつ重要なのが、シュトックハウゼン出版がペイパルのアカウントを取った、ということです。
ショップサイトこそありませんが、ここからでているすべてのもの(Text-CD、楽譜、オルゴールなど)は、同じようにメールで注文、ペイパルで決済、という方法で購入することができます。

いままでは先方にお金が届くまで1週間弱、商品の発送におなじく1週間弱の計2週間弱の日数がかかっていたのが、送金が一瞬になったことで、オーダーから1週間弱で商品の入手ができることになりました。

シュトックハウゼン愛好家にとっては画期的なこのニュース、これを機に、より多くの人がシュトックハウゼンの音楽に触れることを願います。

ショーロクラブの新譜『武満徹ソングブック』で私が歌で参加した「見えないことも」の動画(といっても実質的に音声だけですが)がYouTubeにアップされました。

このCDは私の15日のリサイタル会場でも販売予定です。

このアルバムのメンバーでのライヴも11月に予定されていますので、こちらもお楽しみに。


お陰さまで、15日のリサイタルの前売券の受付は終了しました。
当日券は、本番日18時より、受付にて若干数(5枚程度)を発売いたします。

混雑が予想されますので、お早めのご来場をお薦めします。

以前より告知しております15日の私のリサイタル残席がごくわずかとなっています。
当日券も若干数のみ出す予定ですが、前売分は数日中に受付終了となる可能性も高いです。
ご興味をお持ちの方はお早めにこちらまでご予約下さい。
前売分受付終了しました。若干数(5枚程度)当日券を出す予定です。

曲順、確定していますのでお知らせしておきます。


ルシエ:子守唄
シェルシ:WO MA
志田笙子:なぜ?(初演)

(休憩)

森田泰之進:うたかたながし
シュトックハウゼン:シュピラール
ケージ:《ソング・ブックス》より


マルチ・チャンネルを駆使した作品がほとんどですので(有馬さんの献身的な協力に感謝!)、良い環境でお聴きになりたい方はお早めのご来場をお薦めします。

ちなみに、以下の写真はシュトックハウゼンの《シュピラール》で私が操作するMacの画面です。同時に2台操作するのはなかなか大変ですが、いまやかなり慣れてしましました。
右のMacのディスプレイの下の方に見えているのが、楽譜です。

右のMacは擬似短波ラジオ(これも有馬氏作)、左のMacは声の変調用に使用します。

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こちらの準備も気が遠くなりそうなのですが、その直前にこんなライヴに出演します。

《John Zorn's COBRA 東京せんがわ作戦 神田佳子部隊》
(有馬純寿(computer)、大石将紀(sax)、神田佳子(perc)、木ノ脇道元(fl)、坂本弘道(vc)、佐藤允彦(p)、しばてつ(ピアニカ)、田中悠美子(義太夫、太棹三味線)、中村仁美(篳篥)、橋本晋哉(tuba)、藤原清登(b)、松平敬(br)、本田珠也(ds)、巻上公一(prompter))

9月11日(日)20時START せんがわ劇場

ずっと前から気になっていたジョン・ゾーンの《コブラ》遂にデビューです。
あの複雑なルールを覚えるのが大変なのですが、初回のリハの感触では、面白い仕上がりになりそうです。

詳細はこちらをご覧ください。
こちらも残席僅かとなっているのでご注意下さい。
昨年の双子座三重奏団のライヴ動画をアップしましたので紹介します。いずれもその時のライヴのために書き下ろして頂いた新曲です。


伊左治直:竜の湯温泉郷への郷愁



新垣隆:インヴェンション あるいは 倒置法 III



中川俊郎:Xmas Song of Birds




演奏:
双子座三重奏団
 曽我部清典(トランペット)
 中川俊郎(ピアノ)
 松平敬(バリトン)

2010年12月5日恵比寿・アートカフェフレンズにて

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おしらせ

双子座三重奏団うるう日ライヴ
2012年2月29日19:00-
門仲天井ホール

双子座2012チラシtogo.jpg

中川俊郎:バッハーズ・アロウ
森田泰之進:こうふくのしま
鈴木治行:蛇行
山本哲也:スライドホイッスル三重奏曲
ケージ:ラジオ・ミュージック
ほか

出演:
曽我部清典(トランペット)
中川俊郎(ピアノ)
松平敬(声)

予約受付は終了しました。
こちらで生中継します。

■タリス:40声のモテット
(一人の歌手による多重録音)

ご試聴、ご購入は以下まで
iTunes
e-onkyo music
OTOTOY

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》

 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

ENZO Recordings
EZCD-10006
平成22年度文化庁芸術祭
レコード部門優秀賞受賞作品

文化庁芸術祭シンボルマーク

プロモーション・ヴィデオ

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