18日のライヴが無事に終わりホッとしていたところに、思わぬハプニングが襲いかかりました。自宅でメインマシンにしていたiMac(5年ほど使用、これまでトラブルなし)が突然起動しなくなったのです。
同様の現象で困った人の何らかの参考になることも願いながら、長文ですが、事の顛末を記録しておきます。
昨日朝、珍しくフリーズしてしまったので、再起動したところ、起動画面に進まず、起動ディスクが見つからないという?マークのアイコンが。。
はじめて見たアイコンに一瞬ギョッとしましたが、もう一度再起動させると、無事に起動してそのことはすぐ忘れていました。
そして夕方帰宅し、少し操作をした途端にまたフリーズ、特定のアプリケーションのみが固まることはあっても、システム全体が固まってしまうことは最近のMac OSでは珍しいことなのでおかしいなと思いつつ、これといった危機感も抱かずに再起動したら、また同じ?のアイコンが出現、オヤと思い、もう一度再起動させると、いつまでもグレーの画面のまま起動しなくなりました。
ヤバいと思い、OSインストーラーのDVD-ROMを引っ張り出してそこからシステムを起動させ、ハードディスクの修復を試みましたが、なんと、「修復に失敗しました。できるだけ早くバックアップをとってディスクを再フォーマットして下さい」とのメッセージが。。
ゲゲゲ、と再び再起動を試みても起動すらしないので、バックアップの取りようもありません。OSのインストーラーから再び起動(Cキーを押しながら起動)させると、OSの入ったディスク自体がマウントできないことも判明、バックアップを取っていなかったデータもあり、真っ青になってしまいました。
別のMacでアップルのサポートのページをしらべると、PRAMクリアなど色々対応策がありますがどれも不発。FireWireのケーブルを他のMacからつないで、ターゲットモードで他のMacからそのハードディスクをマウントするという方法を見つけましたが、家にあるMacBookはどれもUSB端子しかありません。
ということで、何年も電源を入れていないPowerBook G4を引っ張り出しましたが、電源アダプタがありません。家探しをしてやっとの思いで見つけてつないでみてもなぜか電源が入りません。コンセントにさす部分の接触が悪いらしいことが分かり、今使っているMacBookのアダプタの先の部分だけ差し替えて何とか起動、ケーブルもつないでターゲットモードで起動(Tキーを押しながら電源を入れる)を試みましたが、これでもマウントできず絶望的な気分に。
アップルに持っていくか、業者にデータ復旧を頼むか、ネットを検索しているとデータ復旧ソフトが何種類かあることを発見しました。
いくつか調べてみて、これは、と思ったのが「データレスキュー3」というソフト。米国FBIやCIAが犯罪捜査で公式採用という煽り文句に多少の懐疑心を感じながらも、デモ版で機能も試せるということで藁をもすがる思いでダウンロードしてみました。
(この段階で午後10時くらい)
このソフトを埋めこんだ起動用のディスクをはじめに作らなくてはならない、ということで、このソフトの指示するままに、DVD-Rをスロットにいれ、かなりの時間をかけ起動用ディスクを完成、iMacに入れて起動させましたが、いつまでも起動しません。
また絶望感が襲ってきましたが、説明書をよく読むと、DVD-Rでの起動は15分ほど時間がかかるがUSBメモリにインストールするとすぐに起動するとのことで、対処は早いほうがいいと判断し、たまたま使い道もなく遊んでいたUSBメモリにインストール、その頃にはかなり遅い時間になっていたので、元気なMacBookでこのUSBメモリから起動できることを確認し、その日の作業は終了としました。
不安な気分のまま迎えた今日はたまたまオフだったので、復旧作業に集中することができました。
まずは、昨晩仕込んでおいたUSBメモリをiMacに挿し込み起動させると、あっさり起動、そこからデータレスキューを起動させました。
(optionキーを押しながら電源を入れると、起動ディスクを選択する画面がでてくるので、そこでUSBメモリを選択)
はじめの画面で、「ホームフォルダを選択」と指示がありますが、マウントすらできないハードディスクからそのようなものが出てくる訳はないので無視して次の手順へ進みます。
簡易なものから高度なものまで何種類かのディスク・スキャンの選択肢が示されますが、とりあえずは時間のかからないクイック・モードでスキャンを開始しました。
いくつかのフォルダやファイルは出てくるものの、あるはずのほとんどのファイルは行方不明のまま、あまり期待せずに、詳細なスキャンモードで再びデータ検索を試みます。500GBのハードディスクをローラー作戦的に検索し、データのパターンからフォルダ構造やファイルの再構成を行っていくので、この作業には4時間半以上という長時間を要しました。
単調な作業で愛想のない画面ですが、進捗状況が逐一表示されるので、ゆっくりながらもスキャンが行われていることが目で確認でき、不安感を与えないようになっています。スキャンの途中でもmp3やjpegなど発見したファイルの形式が画面にかわるがわる表示され、データ復旧への期待も高まります。
4時間半後、再構成作業が終わり、発見されたフォルダやファイルがFinder風のリストで表示されますが、iMacに保存していたとおりのフォルダ構成が見事に再現されていて思わず胸が熱くなります。少し前のチリの救出劇に直に立ち会っているような気持ちといえばよいでしょうか。
デモ版では、10MB以下の一つのファイルだけ救出できるという機能制限がありますが、ここで無事にデータ救出ができることを確認し、販売サイトからこのソフトを正式に購入、メールで送付されたシリアル番号を入れ、外付けのハードディスクにデータを復旧していく作業を始めました。
システム関連のファイルは救出しても私の手に余るので無視、ホームフォルダに入ってある200GBほどのデータを選択して復旧開始のボタンを押しました。
待つこと3時間、元気なMacBookから救出ファイルの入ったハードディスクにアクセスすると見事にファイルが復元、不可視ファイルが可視化されているなど、多少ゴテゴテしているもののフォルダ構造やファイル名が見事に再現されていたのでデータが無事に復旧されていることも簡単に確認できひと安心しました。
もっともiMac自体は起動しないままですし、ハードディスク自体に問題がある可能性もあるので、OSの再インストールですむのか、新しいマシンを購入する必要があるのかどうか、まだ完全な問題解決には至っていませんが、自分で作成した、「そこにしかない」貴重なデータが復旧できてホッとしています。
本日のデータ救出作業だけで8時間近く要しましたが、死人の脳みそから記憶を取り出すような神がかった機能には感嘆を禁じえません。
「データレスキュー3」のFBI,CIA云々という煽り文句は決して誇張でないことも体感できましたが、普段のバックアップの必要性も痛感しました。
ということで明日はお祓いにいってきます。
長文お付き合いいただきありがとうございました。


