1日の24時間をテーマとする、シュトックハウゼン最晩年の24曲からなる連作「KLANG」は作曲者の突然の死により21時間目までしか作曲されなかったのは、このサイトをご覧になっている方はご存知かと思いますが、その最後に作曲された21時間目《PARADIES 楽園》のCDと楽譜が遂に発売されました。
14時間目から21時間目までの各作品は、24層のパルスの重なりによる電子音楽、13時間目《COSMIC PULSES宇宙の脈動》の3層ずつのパルスを抜き出したものに様々な独奏、独唱が加わる仕組みになっていますが、14時間目のバス独唱からだんだん音域が上がっていって、21時間目ではフルートに到達します。
昨年の生誕80年というタイミングもあり、KLANGの初演も着々と進んでいますが、この後半の一連の作品も気がつくと、かなりの部分が初演、CD化、楽譜の出版が行われています。以下はそのリストです。
14時間目HAVONA(バス独唱)CD92
19時間目URANTIA(ソプラノ独唱)CD97
20時間目EDENTIA(ソプラノ・サックス独奏)CD98
21時間目PARADIES(フルート独奏)CD99
それに対し、前半部分は4時間目まではCD化されているものの、5時間目以降は初演が終わっているのに、いまだCDが発売されていないものが複数あります。
これは、一枚のCDに5,6時間目、7,8時間目などと2曲ずつ収録する予定とのことですが、初演された曲目と、CDの収録の曲目がうまくマッチしないため、発売できないようです。
5時間目の《ハーモニー》は3ヴァージョンとも初演済み、6時間目の《美》も来月リスボンで初演予定ですから、年末あたりに、この組み合わせのCDが出るのでは、と期待しています。
今回は、PARADIESのスコアとCDを注文したついでに、Text-CDの第16巻も注文しました。
この本編は《テレムジーク》に関するシュトックハウゼン自信によるレクチャー(独語)の録音ですが、付録についている《テレムジーク》の音源は、2007年に作成された新しいマスターなのです。(本編のCD全集の方は在庫がはけるまでは古いマスターのままとのことです)
Text-CDには何げにこのようなお宝音源が眠っているので、こちらもしっかりチェックしておかなくてはなりません。


