いよいよ、明日は低音デュオの本番です。
今回は、共演の橋本晋哉氏が5月下旬までラッヘンマンの難曲と格闘、その大舞台が終わって一気に低音デュオ・モードになると思いきや、橋本邸敷地内にて捨てられた小猫を発見、体調が良くないので世話に追われて、というハプニングがあったり、今回のライヴのために委嘱した新曲がどちらも予想を上回る力作で、短期間での譜読み&合わせが難航したりと冷や汗ものでしたが、気合いで何とか本番まで持ち込めそうです。
(あまりのピンチっぷりに、一週間前はパニック直前でした。。。)
何げに私の新作も演奏が難しかったりもしますが、簡単にネタバラシをしておきます。
今回は橋本氏がテューバ独奏でカーゲルの「Mirum」を演奏しますが、このタイトルはレクイエムのDier irae(怒りの日)の中の一節Tuba mirumから取られています。モーツァルトの「レクイエム」のバス独唱がトロンボーンに導かれる部分を思い起こす人も多いかと思います。
その演奏の前奏曲として作曲したのですが、内容を関連付けるために「dies irae」をテキストに用いた作品としました。ただし使われるテキストは「dies irae」のみ、このテキストを音素に解体し、カノン仕立てにしましたが、唱法にちょっとした仕掛けを施したり、シンプルなリズムからポリリズムが生まれるような構造をとっているので、楽譜の見た目に反して演奏はなかなか大変です。
ちなみにタイトルの「¿æ?」はdies iraeの最後のシラブルと、作品がシンメトリー構造になっていることを表すスペイン語風の疑問符を組み合わせたものです。
ついでに、今回の委嘱新作の簡単な紹介もしておきます。
田中吉史氏の「科学論文の形式によるデュオ」は、その名の通り(架空の)科学論文をテキストにしていて、バリトンとテューバの二人がその論文を発表する、というアイデアですが、とにかくリズムが大変で、アンサンブルの精度も求められる超難曲、演奏がうまくいくことを祈ります。
鈴木治行氏の「沼地の水」は、以前双子座三重奏団で委嘱した「蛇行」と共通する部分も多いです。そこでも見られた自己言及的なテキスト、音色やリズム構造などの瞬時の交替などがここでも見られますが、「蛇行」からもう一歩ひねった内容になっています。
神長貞行氏のDIGITAL BOXは松尾芭蕉の複数の俳句をテキストにした作品で、2年前に橋本氏と私で初演をしています。
今年80歳の誕生日を迎える湯浅譲二氏の「天気予報所見」は、橋本氏とはもう何度も演奏していますし、トランペットとのオリジナル版も曽我部清典氏との演奏を重ね、今回が(おそらく)9度目の演奏となります。感情表現とはおよそ無関係のサンフランシスコ地方の天気予報の記事に、無関係な音楽、感情表現、肉体表現を組み合わせた奇作、初めての方も何度かごらんになった方もそれぞれの視線で楽しんでいただければと思います。
ご予約はライヴ当日の午前7時まで受け付けます。
ご予約希望の方はteion2@me.comまでお名前、人数を明記の上メールをお送り下さい。



満を持して伺います。
楽譜も拝見しましたが、聴くほうは益々楽しみです。
当然演奏するほうは大変と思いますが…。
楽譜を見てもさっぱりだった曲が音になるのに興味津々。
そろそろ終了のころでしょうか。
不義理のお詫びと言ってわなんですが
ついに出ます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=3606108
Gackyさん>
ご来場ありがとうございました。
カーデュー企画も楽しみにしてます。
S/Nさん>
情報ありがとうございます。
既出音源にさりげなく混ざっているレア音源は要チェックですね。