7日目・シュトックハウゼン講習会

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昨晩のプログラムは今回の講習会のクライマックスとも言える素晴らしい内容でした。

MICHAELs RUF
KLANG5時間目「ハーモニー」(フルート版・世界初演)
トランペッテント
ティアクライス(テノールとシンセのための版)
KLANG13時間目「宇宙の波動」

MICHAELs RUFは4本のトランペットのためのファンファーレ的な作品です。
バス・クラリネットが原曲の「ハーモニー」をフルートのためにアレンジした版もまた違った魅力があり楽しめました。
管楽器では至難な高音域に渡る急速なアルペッジョの効果は、さながら6本の弦を持つヴァイオリンのための作品のように響きました。

トランペッテント(正確な発音はトゥルンペテント)はまた4本のトランペットのための作品ですが、4人の奏者が客席の外から登場し、客席の間を様々に動き回ることによって、素晴らしい空間移動の効果を生み出していました。
最後の部分でステージ状のテントの中へ移動、テントの4つの穴からトランペットのベルだけ出して演奏する瞬間には失笑が漏れていましたが、音楽自体は極めて美しいものでした。

ティアクライスのテノールとシンセのための版は3年前にも聴きましたが、やはりアントニオの秀逸なシンセのプログラミングが素晴らしいです。

そして昨晩の圧巻が8チャンネルの電子音楽「宇宙の波動」でした。
超低音から超高音まで配置された24のレイヤーが奏でるメロディーが様々なテンポで、複雑な空間移動をしながら重なっていくのですが、あまりの複雑さにそれぞれの音を追うことは全く不可能です。

聴いた後しばらく平衡感覚がおかしくなるほどの濃密な音の密度が限界を知ることなくどんどん高まっていく凄まじい内容で、彼の電子音楽の最高傑作と言っても良い仕上がりだと思いました。

そして演奏が終わったあとの聴衆の反応はロック・コンサートのようでした。

さて、本日は私が「シュピラール」を演奏しなくてはなりません。

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