現在、日本へ向かう機内です。
取り急ぎ、今年のシュトックハウゼン講習会の様子をざっとメモ代わりに書いておきます。
今年の目玉は何と言ってもKLANGからの作品ですが、どれも非常に充実した作品でした。
左右の手で二つのテンポを弾き分ける「第1時間目:昇天」はリズムの複雑さもさることながら、アントニオによるシンセサイザーの周到なプログラミングも印象的でしたし、演奏そのものも非常に充実したものでした。この作品の詳細な分析からも「光」以降のシュトックハウゼンの作曲の方向性を垣間見る事が出来ました。
一番気に入ったのが「第2時間目:喜び」です。
白いコスチュームをまとった二人のハーピストが歌いながら演奏する様はまさに天使のようでしたが、単にハープの音色の美しさに溺れず、変幻自在で濃密な音楽を40分間味わい尽くす事ができました。
第3時間目はピアノ・ソロの24の連作(今回は1〜15作目のみ)で、ピアノの音響の減衰時間、演奏者の呼吸の長さをもとにリズムを構成していく、50〜60年代の作品を想起させる部分もある異色作でしたが、ケージやフェルドマン、あるいは東洋的なテイストが強く感じられる静謐さに満ちた緊張感溢れる作品でした。
今回演奏された部分だけで90分ほどある、大作です。
譜面を見る事が出来ましたが、この連作の2曲は昨年の京都滞在時の作曲であることが書かれていました。
「第4時間目:天国への扉」は特別にあしらえられたドアを打楽器奏者が木のバチで様々な方法で叩くこれまた異色作ですが、ミクロフォニーIのアコースティック・ヴァージョンとでも呼びたくなるような仕上がりになっていました。演劇的な要素も強く、曲の終わり近くで扉が開き、打楽器奏者と客席から突然現れた女の子がそのドアの向こう側へ行ってしまうエピソードもなかなかに感動的でした。
詳しくは帰国後改めて投稿しようと思います。



滞在時って・・・一週間で書いたってこと?
帰宅しました。
第3時間目の中のたしか、6曲目と7曲目あたり(記憶が曖昧)だったかと思いますが、どちらも一日ずつで仕上げています。
Klavierstückのシリーズと比べると、極端にシンプルで音数が少ないです。