2004年4月アーカイブ

先日のリサイタルの「トリ」として演奏した「カッサンドラ」ですが、こちらも再演が決まりました。打楽器奏者は昨秋同志社のコンサートで共演した小川真由子さんです。大阪で1月29日の本番です。

先日のリサイタルではやたらと受けの良かった湯浅譲二の「天気予報所見」を愛媛であと2回演奏する予定です。実は今回共演頂いた曽我部さんも私と同じ愛媛生まれで、たまたまほぼ同時期に愛媛で演奏会の予定があったので、折角なら、ということで再演が決まりました。

8/26 19:00~ 「曽我部清典サマーコンサート」 新居浜文化センター大ホール
9/25 18:30~ 「松平敬 バリトンリサイタル」 南予文化会館(宇和島市)

ちなみに新居浜の方では先日演奏した川島素晴の問題作(笑)、「3つのインヴェンション」の3曲目をやり、宇和島の方では曽我部さんがまたまた川島素晴の「まつだいら家」をやる予定です。

ちなみに「天気予報」ですけど、すべての立ったり座ったりなどの動きはきちんとしたリズムで記譜されています。二人とも正面を向いたままやるので、リズムをそろえるのにものすごく苦労しました。練習のしすぎで私は足が筋肉痛になってしまいましたし。。。
いろいろとあれから質問などを受けましたのでここにお答えする次第です。

本日(正確には)昨日、私のリサイタルなんとか無事に終了致しました。
7時開演のほぼ9時きっかりに終演の、歌い手にとってはやや盛り沢山のプログラムでゲネプロも午前9時からというハードなスケジュールでしたが、なんとか全曲歌いきることができました。
お客さんの反応も上々で安心しています。

応援して頂いた皆様、ありがとうございました。

現在、23日の演奏会のロビーにてCD販売の計画を立てています。といっても私にはメジャーなレーベルから出ているCDはないので、自主制作のCD-Rで定価1000円、限定30枚の会場だけでの販売ということにしようと思っています。今、著作権関係などの手続きをしているところですが、おそらく問題なく販売できると思います。曲目はまだ明かせませんけど、最近やった曲のライヴ録音で、CDとしてはほかに演奏がほとんどないもの、ということだけお知らせしておきます。

一部の方より、果たして川島素晴氏の新作は完成するのか?!というご心配を頂いているのですが(汗)、今日現在譜面は手元に届いていて、私は譜読みも終わっていますので、本番にはかなりの余裕をもって演奏に臨めると思います。
インヴェンションの1曲目、2曲目はすでに何度も演奏されているのでご存知の方も多いかと思いますが、今回書き下ろしの3曲目は、前2作にも増して奇抜な発想で作曲されていて、賛否両論沸き起こることは間違いありません。譜面が送られてきて、始めの小節を見た瞬間に爆笑してしまい、全ての小節で同じようにプププ、となり思わずサムーイ気分になるところも、数ヶ所、これでトランペットと打楽器と一緒になるとどうなるのか(譜面はシンプルですが、実際の響きを楽譜から想像するのは難しいです)楽しみです。
ギャグ好きで物まね好きな私の性格を見越して作曲したのか気になるところです。

最後にご丁寧に「オチ」までついてますが、どういう反応になることやら。。

以前よりアナウンスされていたシリウスの電子音楽のみの4種類のヴァージョンを収めた8枚組CDがついに発売されました。8チャンネルの電子音楽の実演(かつての日本での演奏は機材がしょぼくてだめだったようですが)を聴いた人ならこの電子音楽のまさに「宇宙的な」すばらしさをご存知でしょうが、このCDはその体験にかなり近いところまでいけるのではないかと思います。シュトックハウゼン出版から出ている「シリウス」では当時のミキシング技術の限界から電子音楽の面白さが完全には分からないんですね。

今月はあと「日曜日」のものが2種類出るはずなので、それが発売されてからまとめて注文する予定です。

ジャケットも数あるシュトックハウゼン全集のCDの中でも秀逸だと思いますけど、こちらからどうぞ。
http://www.stockhausen.org/whats_new.html

CCCDではありません、念のため(笑

ネット経由でCDの曲名などのトラック情報を取得できる、あれです。
Mac使ってる人ならCDを入れるとiTunesが起動して、その機能で自動的にCDDBにデータをとりにいって曲名などを表示してくれて、とても便利なのですが、ポピュラー系なら何の問題もないのですが、クラシックだとちょっと厄介な時があるのです。

アーティスト名の欄に演奏者を入れるべきか、作曲者を入れるべきか、交響曲の様な他楽章の曲のデータをどのようなフォーマットで入力すべきか、まあ、もちろん自分なりのルールは持っていますがCDDBは基本的に世界中の人が好意でデータを登録する訳ですから、この辺が結構バラバラだったりするのです。
したがって、自動的に取得してきたデータを自分仕様に直す必要がありますが、この程度の手間はそれほど気になりません。

かなり頭に来るのが、最低限に決められたフォーマットを無視したデータがあまりにも多いことです。
一番多い例がアーティスト欄に曲名を入れたり「1楽章アレグロ」みたいな情報を入れていることです。
その上に曲名にアーティストとかを入れられていたら目も当てられません。
こうされるとデータを直すのに時間がかかり、結局自分で一から入力するのとほとんど変わらなかったりします。
自分専用で使うのならそのような入力方法も勝手にやってもらっていいのですが、世界中の人が使うデータベースにそのようなのせ方をするのはやめて欲しいですよね。

ところで新しく買った15GのiPodですが、私にはこの容量で十分なようです。
5Gだと頻繁に曲を入れ替える必要があったのですが、今はまだ数ギガの余裕があるしあれも入れなきゃこれも入れなきゃという状況でもないので、数ヶ月のスパンで頻繁に聴く音楽の量はそんなものなのだと思います。もちろん家には40GのiPodにも全く収まらないCDがあるのですが、そこまで持ち歩く必要はない、ということです。

23日のリサイタルの準備は着々と進んでいます。
共演者との合わせは来週からですが、自主練習も佳境に入ってきました。
「ティアクライス」は秋にやったばかりなので思い出してさらに演奏を洗練していけば良いだけですし、「セクエンツァ」や「天気予報」は曲がそれほど長くないのでさらうのは苦ではないのですが、さらうだけで「体力」を使うのが「カッサンドラ」です。丁度1年前ほどにこの曲をやりましたが、15分以上という長い演奏時間で、かつ情報量がやたらと多い譜面なのでひととおり目を通すだけで気が滅入るのです。しかも何度やっても初めてみるように感じるところがとても多いです。さらってもさらってもどんどん記憶が抜け落ちていく感じ、といえば良いのでしょうか。1年前やった時は癖のある記譜法に慣れるのにまず時間がかかりましたし、数ヶ月間毎日毎日さらってようやく歌えるようになりましたから、それに比べると今回ははるかに楽ですけど、2回目にやるのに、こんなに大変な曲は初めてです。
これがクセナキスをさらう醍醐味というやつでしょうか(汗
でもその苦行がだんだん快楽として感じられるようになってきたのはもうどこかの精神状態が狂ってきたのかも知れません。

ちょっと不安なのが川島新作です。
とにかくリズムが複雑で、2つ目の曲は1小節ごとに拍子とテンポがことごとく変化して3分の2拍休みとか5分の4拍休み、などという変則的なリズムも当たり前に出てきてしかもヴィブラフォンと全く同じリズムで演奏しなければならない(つまり誤魔化しが効かない)というとんでもない曲で、自分なりにさらったつもりではいますけど、ぱっと合わせてうまく行くかどうかはやってみないと分からないのでそれまではドキドキ物です。

ということです。>ソース

ちなみに宇多田ヒカルの所属している東芝EMIはCCCDを推進するかなりイタイ会社になっていますが、多くのアーティストが会社の意向によりCCCD化を余儀なくされる中、彼女のアルバムはかたくなに非CCCD路線を貫き通し、その姿勢は称賛に値します。
もちろんこのベスト盤も非CCCDの通常のCDです。
リマスターは施されているものの未発表曲、新曲のたぐいは全くないし、リミックスすらない、今までのアルバムを全部(といっても3枚ですが)持っている人にはわざわざ新たに買う理由の少ないものですがそれでもこの出荷量を達成するというのは、まさに化け物アーティストですね。

結局CCCDにしなくても売れるものは売れるのです。
コピーでいいや、と思われるものはコピーガードを施したら、その人がお店でそのCDを買うか、といったらそういう訳でもないのでしょう。

以下に音楽ファイルの(違法な)共有とCDの売り上げの減少には相関関係がない、という研究に関する記事もありますのでどうぞ。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20040331105.html

昨年秋、私が「ティアクライス」「龍安寺」などを演奏した同志社大学での演奏会の感想が以下のページにのっているのを発見したので紹介しておきます。
http://www.pazap.org/i/diary/old/2003/11/1114.html

こういう感想を書いてくれる人がいると演奏する方としても嬉しいですね。

ちなみに私が書いた同コンサートのレポートはこちらです。
まだ「龍安寺」については書いてませんが。。。
http://matsudaira-takashi.jp/kuerten/doshisha1.html
http://matsudaira-takashi.jp/kuerten/doshisha2.html

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おしらせ

■松平敬 1stアルバム
《MONO=POLI》


 マショーからケージまでの声楽アンサンブル作品を、多重録音によってすべて一人の声のみで演奏したアルバム。
 16声部のリゲティ《ルクス・エテルナ》も収録。

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松平敬 - モノ=ポリ・ひとりの声のための交響曲

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