Gery Allen: Twenty One

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coverちょっとセクシーなジャケで、ピアノ・トリオ作品となると、ビル・エヴァンスの亜流みたいな軟弱な音楽を想像するかも知れませんが、一曲目からドカスカ、ドカスカとパワフルな演奏が炸裂します。なんといっても、リズム隊はロン・カーターとトニー・ウィリアムズでプロデュースはテオ・マセロです。そして当のジェリ・アレンも、長らくキーボードを排除していたオーネット・コールマンが始めて本格的に起用したピアニストだったり、学生時代にはエリック・ドルフィーについての論文を執筆したり、ウォレス・ルーニーとは公私共にわたるパートナーだったりという経歴から予想できる通り、そうとう個性の強い音楽性を持っています。彼女のアルバムにしてはスタンダード・ナンバーが多いですが、そうした曲も見事に彼女の音楽として生まれ変わってます。Tea For Twoでのトニー・ウィリアムズのイントロからいきなりロック魂炸裂したりいて「どんなお茶やねん」と関西弁で突っ込みを入れたくなったりします。演奏自体が相当パワフルなのですが、それを独特な録音がさらに強調しています。とにかく低音がでかいです。ベースやバスドラの音が非常識なまでに大きなバランスでミックスされているのです。これは以前持っていたアンプではうまく再生できず、低音が歪みまくってました。録音自体もちょっと粗さを感じさせるものなのですが、それがかえってパワフルさを強調させる結果となっています。

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