以前「バンド・オフ・ジプシーズ」というタイトルで出ていたライヴ盤の完全版です。
ジミヘンのギターがうまいのは当たり前の事ですが、このライヴで演奏されているほとんどの曲がベースとドラムで演奏されるファンキーな短いリフの繰り返しにギターが延々とソロを繰り広げていくスタイルで、Ash Ra Tempelのファーストアルバムにも通じる呪術的な雰囲気もでていますし、こうした演奏スタイルは70年代のマイルスのバンドのコンセプトにも大きな影響を与えました。
そして、そこで繰り広げられるジミヘンの演奏が非常に創造的です。
複数のエフェクターを効果的に使用する事によって、エレクトリック・ギターのもつ様々な奏法、音色のキャンパスを使い尽くしていますが、その多彩さはシュトックハウゼンの音色操作のコンセプトに繋がるものがあるといっても過言ではありません。
伝統的なギターの発展として演奏している部分から抽象的な電子音を発生させる装置として使用している部分まで、単なるテクニックの見本市ではなく音楽の本質を表現するための手段として必然性を持って演奏しているところにも、彼の音楽の素晴らしさが窺えます。



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