モロッコ音楽3

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 ジャジューカ関連の強力なアルバムが最近発売された。
 国内盤も出ているのだがそのタイトルがかなり笑える。
 
 題して「邪呪歌(ジャジューカ)」
 
 このアルバムのプロデュースはタルヴィン・シンという在英インド2世のタブラ奏者。伝統的なインド音楽の枠に留まらず、様々な先鋭的なアーティストと共演してきているが、ビョークの2枚のアルバム「デビュー」「ポスト」への参加は特筆されるべきであろう。
 そして彼と共演しているのが先日紹介したバシール・アッタール率いるマスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカである。
 タルヴィンはインドの伝統音楽とドラムン・ベースを掛け合わせたような実験的な音楽を追求しているが、そうした彼とテクノ的なトランス感覚を持つジャジューカ音楽が合体するとどうなるか?その答えがこのアルバムである。

 タルヴィンとジャジューカの共演したトラックとジャジューカ音楽のトラックが交代していく構成になっていて、それぞれのトラックは切れ目なく続いていくように編集されているが、この地理的にも歴史的にも違う道を歩んできたそれぞれの音楽が何の違和感もなく共存していることは驚きである。
 
 インド、イギリス、モロッコ・・・この3つの音楽を結び付けるものは強力なビートである。インドのタブラも、モロッコのドラムも、ドラムン・ベースのプログラミングされたリズムも、或る1つのビートの上で出会うことによって地理的、歴史的な相違を超えていとも簡単に共鳴しあい異次元への音楽がスピーカーから奏でられるのだ。

 ちなみにこのアルバム「邪呪歌」はブライアン・ジョーンズのジャジューカ音楽のアルバムと同じ、フィリップ・グラスのレーベル POINT MUSIC より発売されている。

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